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2020年08月25日

鯉のぼり 今後の販売について

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【2020LaMano型染鯉のぼり完売のお知らせと今後の販売について】

ご好評につき2020年度分の販売は終了させて頂きました。

2021年度分のご注文受付日等の詳しい情報は
12月頃、追ってこちらのブログに
掲載させて頂きますので、宜しくお願い申し上げます。

ただいま2021年度分鯉のぼりをみんなで製作中です😃!
最近の鯉のぼり制作風景です✨
↓↓↓


完成に至るまで様々な工程があり、

皆それぞれ得意な役割を分担して行っています😃

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LaMano 型染鯉のぼりのこだわり】

「真鯉」国産の本藍(すくも藍)のみを使用し藍を染め重ねること10回、色は濃紺〜黒に近い色味になります。藍は甕(かめ)で染めるだけでは色を発色しません。染めと発色(空気中の酸素に触れることで色が青く変わります)を繰り返すことで、深い色合いに染まります。季節や天候によっても染まり具合が変わります。
ちなみに黒に近い色に染められた藍の色を褐色(かちいろ)と呼びます。古来、褐色=勝ち色として縁起のいい色として武士に好まれ、鎧などの色として用いられました。

「子鯉」真鯉と同じく国産の本藍(すくも藍)のみを使用し藍を染め重ねて染めますが、澄んだ水色に染めるためには、濃い濃度の藍甕ではなく、ある程度藍の色素濃度が落ちた甕を用いて4〜5回染め重ねます。藍の灰汁(藍の色素以外の不純物の色味)が残ると藍の色味が濁ってしまうため、何度も流水で洗い澄んだ水色に染め上げます。

「緋鯉」インド茜と呼ばれる染料で朱色の赤を染めます。LaManoの鯉のぼりの中でも一番手間がかかるのがこの緋鯉の染めです。木綿生地に型紙を使い防染の模様を付けます。(糊置きと呼ばれる難しい作業です。餅粉と小紋糠を混ぜた糊を使います)柄のついた生地を乾燥させ、生地の両端を引いて張ります。木綿はもともと、草木には染まらない繊維のため、タンパク成分の豆汁(ごじる:大豆をすりつぶした汁)で地染めをおこない、また、柄をきれい出すためにふのり(海藻)を引きます。この上に茜の染料(濃いめの1〜2番の染液を取り、これを半日以上かけ元の染液の5分の1くらいに煮詰めます。)を5〜6回引いていきます。この行程を引き染めと言います。(引き染めは染めと乾燥を繰り返しおこないます)染料の発色のために媒染液を引き発色させます。最後に色止めのため蒸し器で1時間蒸し、水にさらしながら防染の糊を落とします。最後に乾燥させて緋鯉の生地が出来上がります。

「吹流し」吹流しの色は古代中国の五行思想(自然哲学の思想)にちなんだ色を染めております。五行魚思想とは万物は木・火・土・金・水の5種類の元素からなるという説です。
それぞれの色に合わせた染料を煮出し染め・発色を交互に繰り返し生地を染めます。
緑色は黄色で染めた生地に藍の青を染め重ねて色を出します。
緑(木)・(染料:藍×玉葱)樹木の成長・発育する様子を表す。「春」の象徴。
赤(火)・(染料:茜)火のような灼熱の性質を表す。「夏」の象徴。
黄(土)・(染料:玉葱)万物を育成・保護する性質を表す。「季節の変わり目」の象徴。
白(金)・(染料:松煙)金属のように冷徹・堅固・確実な性質を表す。収獲の季節「秋」の象徴。
黒(水)・(染料:藍)胎内と霊性を兼ね備える性質を表す。「冬」の象徴。
※出典:Wikipediaより

「矢車飾り」破魔矢と同じように魔除けを意味します。これを型で染め抜いたお飾りになります。
型染鯉のぼりは、染料に藍・茜などの植物染料を使い、昔ながらの型染技法にてひとつひとつに手間をかけて制作しております。量産が難しいため数量限定で販売させて頂きます。

【藍染について】
当工房の藍はすべて、“すくも”と呼ばれる藍の原料を使用しています。
“すくも”とは「蓼藍の葉」を藍師と呼ばれる職人さんが昔ながらの製法で100日間ほど
かけて発酵させた藍染の原料のことです。
この原料をアルカリ性の水溶液(灰汁)と混ぜ、色素を抽出した液で染めます。
藍は染めを重ねるごとに色が濃くなります。
La Manoの真鯉の色は8〜10回ほど染めを重ね深い紺色に染め上げます。
また子鯉の水色は、少し色の濃度が落ちた甕を使うことで、澄んだ美しい水色に染め上げます。
同じ藍で染めた色でも色ごとに呼び名があり、淡い色から
甕のぞき色、浅葱色、水色、花田色、藍色、紺色、褐色などがあります。
蓼藍の葉
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藍の真鯉のぼり

【型染について】
型染めは、模様が彫り貫かれた「型紙」と呼ばれる版を使い、型の上から餅粉で作った糊をヘラで引き、防染をします。緋鯉の染めは生地に糊で防染した上から、刷毛で何度も染料を染め重ね(引き染めと呼ばれる)染め上げます。
真鯉・子鯉の藍色は抜染(染めてから色を抜く)を施しています。

【制作工程の紹介@2010】
※2019年は茜色のみの販売となります。
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posted by La Mano at 16:45| Comment(0) | 型染鯉のぼり | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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