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2018年09月26日

栃の実 プチプロジェクト その1

toti-1.jpg事の始まりは猛暑続きの今年の夏のある日、アトリエメンバーの五十嵐さんは、毎週月曜日にLa Manoの庭や畑を散策し葉っぱや木の実を採取し絵を描く事を楽しみにしていて、いつものように「…実、採ってきます」と私に訴えてきました。「えっ、何の実…」「トチの実」「栃の実なんてLa Manoにあるの?」「はい」「どこですか?」「あっち」と私の手を取りLa Manoの外に連れ出そうとします。自然豊かなLa Manoですから敷地の外周のどこかに栃の木があるのかなぁと思い、五十嵐さんの案内について行きました。私の手を引っ張る五十嵐さんはLa Manoを離れて道路の方にずんずん歩いて行きました。「栃の実」と指差す方向を見れば、なんと毎日私が歩いている道の街路樹ではありませんか!「えっ!この木が栃ノ木だったのか〜」大きな葉っぱの影に実がのぞいています。雄と雌の木があるのか実がついている木とついていない木があり、実はまだ熟していないようで落ちてくる様子はありませんでした。
栃の実といったら昔話に出てくる“栃餅”を思い浮かべますね。栃の実ってどんな味がするのだろうという興味がふつふつとわきあがり、その日から通勤の行き帰りに栃の木を見上げ、実が歩道に落ちていないかきょろきょろ探しまわる毎日が始まったのでした。
そして栃の実プチプロジェクトの密かな胎動です。
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それにしても五十嵐さんは、街路樹が栃の木だって事をいつ知ったのでしょう?五十嵐さんの植物の知識にびっくりします。
私の採ってきた栃の実を愛おしそうに眺める五十嵐さん。木の実に対しての深い愛情は、DNAに刻まれた太古の狩猟採集時代の記憶?
9月も中旬になると、栃の実はあらかた落ちてしまったようです。たくさん集まった実はきれいに洗い何日か水につけて中の虫を取り除きます。
連休があったので5日間も放置してしまい、酸っぱいにおいが…だいじょうぶかなぁ…心配しつつ熱湯をかけ鬼皮をやわらかくしてむいていきます。
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栗の皮むきのように包丁を使い一個一個むいていきます。皮が堅く危ないのでスタッフがむきます。保管が悪かったためかスカスカのものや色が変わっているものが多く、きれいな実を選んでむいたら半分以下になってしまいました。
栃の実は灰汁が強く、そのままではとても食べられません。清流に何日も晒した後、木灰で灰汁抜きをしてやっと食べられるようです。見た目はぷっくりとおいしそうなので、食べ物の少なかった昔は何とか食べようと試行錯誤をしたのでしょうね。むいている途中も酸っぱいにおいがして、気分が悪く…昔の人は、何でも簡単に手に入る現代人には思いもつかないことを、根気よく行って生活を営んでたのですね。

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この後は、時に“実”を任せ清流に晒して灰汁抜きと行きたいところですが、あいにく清流が無いのでバケツの水に浸し毎日水を換えることにします。
翌日バケツをのぞくベージュ色っぽい沈殿物が底の方に溜まっていました。これが灰汁?さっそく水を換えると何やらブクブクと泡が発生しました、灰汁成分のサポニンは界面活性作用があり昔は洗濯にも使われていたそうです。無駄なものはないんですね。
まだまだ食べるまでには何週間かかかります。
さて、無事に食べることが出来るのでしょうか?
期待と不安でが入り交じり、気の長いワクワクが続きそうです。
(朝比奈)
posted by ラ・まの at 17:07| Comment(0) | ラ・まのな日々 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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