
一度に染め上げられるのは、たったこれだけ。
しかも一日じゃ終わらない、最短で所要4日。ふぅ。。(頑張らねば!!)
今日は緋鯉の引き染めについて紹介します。
木綿は染まりづらい素材だということは以前お話した通り、
まずは良く染まるように下処理を施します。
その布に糊置きをして、その部分を染まらないようにします。
糊と言っても、モノとモノをくっつける接着剤のことではありません。
染色で使う糊は、餅粉と糠(ぬか)で出来ています。
色と言い、ねっとり具合と言い、まるでピーナッツバター。
これをヘラに取り、型紙の上から均一に伸ばします。
型紙をそ〜っとはがずと柄の部分に糊が残り、ココが染まらずに白く残るのです。
糊が他にくっついたりしないように、引き粉(ひきこ)をまぶしておきます。
引き粉とは、細か〜い大鋸屑(おがくず)だと思っていただければ。
糊が乾いたら、染料を取り、刷毛を使って引き染めをします。
濃く仕上がるように&色落ちしにくいように、一度だけでなく何度か染め重ねます。
乾いては染め、乾いては染め・・・
なので天気が悪いとなかなか乾かず作業が進みません。

布を裏返すとホラ!糊を置いた部分が染まっていないでしょう?
こうして染色した緋鯉、熱を加えて更に堅牢度をアップさせます。
新聞紙にくるみ、蒸し器に1時間かけます。
(ラ・まのでは筒状の蒸し器を使います。コチラに写真あります。)

蒸し上がったら糊をきれいに落とし、緋鯉のひらきの完成です!