300グラムの布を染める為に、150グラムの玉葱の皮を使います。
そう、お料理する時に捨てちゃう部分(皮)で染めるんです。
染料をグツグツ煮出している時は、工房内に
オニオンスープを煮込んでいるような匂いが漂います♪
玉葱の皮は、渋めの黄色(黄土色に近いかな)に染まります。
衣装ケースに染液を入れ、今日は4.4mを2枚染めました。
湯気がもくもく、冬は温かいけれど、夏の草木染は汗だくです。
染液は60℃を下回らないようにして染めるので、
綿の手袋をしてからゴム手袋をはめます。
布の端から端まで、染液の中を行ったり来たり・・・20分、
次は媒染液の中を、行ったり来たり・・・20分、
そしてもう一度、染液の中を、行ったり来たり・・・20分。染め完了!
でもね、木綿って草木染に不向きな素材なのはご存知ですか?
染まらなくはないけれど、染め上がりの色は薄く、また褪色し易いため、
草木染をする前には、染まり付くように下処理をしなければならないのです。
伝統的な方法としては、豆汁(ごじる=豆乳のようなもの)に浸けたり、
家庭で気軽にやる場合は、簡単に手に入る牛乳に浸したり。
つまり、これはタンパク質を綿に染み込まる作業。
そのタンパク質に、草木の色が染まり付くという仕組み。
草木染に向いている素材は、ウールやシルク。動物性のタンパク質です。
綿はタンパク質ではないので染まりにくいんですね。
あれこれ四苦八苦?しながら、皆さまの手に鯉をお届けするべく、頑張っております!
ご注文頂いてるお客様、どうぞ気長にお待ち下さい♪
(タカノ/アラキ)